ABOUT

幸生窯は、作家・前川幸市が家族と営む森の中の小さな陶工房です。

信楽の自然に抱かれた2つの作業場と生活空間は、木を伐り、土を掘り、時を重ねて少しずつ築かれてきました。この場所で日々取り組むのは「心豊かな暮らし」を育むためのものづくり。それぞれに物語が感じられるようなユニークな表情や個性を大切に、ひとつひとつ手作業で小さな陶の動物たちを生み出しています。

モチーフとなる動物の中でも特に、家族の一員である3匹の猫たちは、モデルや応援団として、幸生窯のものづくりに多くの影響を与えてくれます。気の向くまま、のびのびと暮らす猫たちの飾らない姿は、幸生窯が目指す“素朴”の中にある「豊かさのかたち」を体現してくれているようです。

土をこね、形を整え、色をのせて焼き上げる。

繰り返される日々の仕事は、多くの人に生かされて途切れることなく続いてきました。そしてそれは、私たちにとって、これからも守り続けたい愛おしい日常の風景です。

ここから生まれる動物たちが、まだ見ぬあなたのもとで、「心豊かな暮らし」のきっかけになれることを願っています。